AYA The Witch〜レポ4〜

9曲目の「初めて唇を重ねた夜」
歌い出しの瞬間、
OTONA no NAMIDAの公演を思い出しました。


そういえば、あのコンサートが亜弥さんにとって
初めての生バンドでした。


聴く側の私にとっても初めての生バンドでした。
生とはここまで心に響いてくるものなのか!と、
大きな感動を得たのを覚えています。


あれ以来の「初めて唇を重ねた夜」。


今回の「初めて唇を重ねた夜」も、
あのときと同じような演奏のしかた・歌い方
を想像していました。



が、全然違いました。


一番衝撃的だったのが、

クレッシェンドやデクレッシェンドの使い方です。


実はこれの使い方は意外と難しいです。
例えば、小中学校の合唱コンクールなどでは
「少し大袈裟なくらいやらないと」と言われます。


ところが、
今回の亜弥さんの場合…
ものすごく自然でした。


意味のこもった歌詞で、
少し触っただけで壊れてしまうような、繊細な歌なのに…
亜弥さんは全く力が入っていませんでした。


なんていうか…
歌と同化して、
歌を自分のものにして、
自分の思うままに扱っていました。




いつも、
高い音を出したり、
長く声を伸ばしてたりすると、
亜弥さんは少し辛い表情をします。
しかし、今回はそれがありませんでした。
軽々しく…っていうのとは違いますが、
それほど無理なく歌っていたように感じました。


こういうことは会場に行って、
歌ってるところを見ないと確かめられません。


だから、
今回の公演ではこの一曲だけでも
ものすごく価値のあるライブです。


そして、一公演でも同じ空間にいられたことを
誇りに思います。